11月2日放送のTBS『あさチャン』で紹介された、『座り過ぎで死亡リスクが40%高の調査 がんや脳梗塞を招くとの報告も』について詳しくお伝えします。
今回番組では、オーストラリアの研究報告で示された、座り過ぎのリスクについて特集されました。
自分は大丈夫!と思っている人でも、意外と座っている見落としがちな部分もあるのだとか。
では、さっそく詳しくみていきましょう!
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目次
座り過ぎは死亡リスクを高める!
日本人は座り過ぎ!?
22万人を対象にした調査によると、1日11時間以上座っている人は、4時間未満の人と比べて死亡リスクが40%高まるという事が分かりました。
座り過ぎは、心疾患や脳梗塞、さらに糖尿病などの生活習慣病にかかる率が高くなると言われています。
また、因果関係は不明ながらも、大腸がんや子宮がんなど一部のがんにもつながる研究報告もあります。
20の国と地域において、1日に座る時間(平日)を調査したところ、日本が最も長い7時間と判明しました。
座り過ぎはタバコの害と同じ?
近年では、“Sitting is new smoking”つまり、“座り過ぎは新しいタバコだ”と言われるようになってきています。
つまり、座り過ぎはタバコの喫煙と同じくらい、身体に悪影響を及ぼす新たな生活習慣病と言われているのです。
なぜ座り過ぎが病気を招くの?
下半身の血流低下によって血液がドロドロに
まず、血流の低下による健康面での影響があります。
座ってから30分後には、座り前の血流量と比較して約50%も低下してしまいます。
座り過ぎで死亡リスクを高めている原因が、この下半身の血流低下です。
長時間座り続けていると、全身の7割を占める下半身の筋肉がほとんど動かない状態になり、血流が低下します。
そして、筋肉が動く時に消費する代謝機能も低下し、血液中の糖や中性脂肪が消費されにくくなってしまいます。
この状況が続いてしまうと、血液がドロドロになるのは分かりますよね。
その結果、心疾患や脳梗塞、さらに糖尿病になる可能性が高まるのです。
1日8時間以上は座り過ぎ
では、1日にどれくらい座ると座りすぎとなるのでしょうか。
現段階では研究段階のため、はっきりとした明確な定義は分かっていないのだそう。
ですが、オーストラリアの研究によると、1日8時間以上座りすぎる人は死亡リスクが高まるという研究結果も報告されています。
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座り過ぎによる病気を防ごう!
意外と1日中座ってる
まずは、普段いかに自分が座っていることが多いかを自覚しましょう。
- 朝ごはん
- 通勤時のバスや電車の車内
- 車の運転
- オフィスワーク
- 帰宅後のソファー
例として挙げましたが、これだけ見ても1日中座っている人は多いのではないでしょうか。
週末のまとめ運動は意味なし!
生活の中で、いかに身体を動かせばよいのか、分かれば改善していけそうですよね。
早稲田大学スポーツ科学学術院の宮下政司准教授によると、週末にまとめて運動しても平日に座り過ぎだと生活習慣病のリスクは軽減できないのだそう。
大切なのは、日常生活の中で頻繁に体を動かすことです。
20~30分座ったら、2~3分は立って歩くことが大切になります。
座りながら運動を取り入れよう
普段からこまめに運動を取り入れるのが大切なのですが、どんな運動をしたらいいの?と思いますよね。
宮下先生によると、以下の座りながら運動がオススメだそうです。
- かかとの上げ下ろし…椅子に座ったまま、かかとの上げ下げを10回程度繰り返す。意識はふくらはぎに。
- ひざの曲げ伸ばし…片脚ずつ行い、ひざを上げられるとこまであげる。10回程度繰り返す。
- 立ち上がって座る…太ももに意識を入れながら、座る立つを10回ほど繰り返す。
これらの運動をする時は、姿勢を正し、腹筋に力を入れながら行うとより効果的です。
職場でも手軽に出来る運動なので、ぜひ実践してみましょう!
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