7月10日放送のTBS『健康カプセル!ゲンキの時間』で特集された、『夏の暑さは甘くなかった!まさかの脳梗塞&痛風』について詳しくお伝えします!
夏と言えば、気をつけたいのが熱中症。
ですが、それ以外にも夏に発症しやすい病気があるようです。
それが、脳梗塞と痛風。
一見、関係のない2つの病気ですが、実は共通点があるのだそう。
命の危険もともなう脳梗塞と、激痛が起こる痛風を予防する方法も紹介されましたよ。
では、さっそく詳しく見ていきましょう!
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目次
脱水が脳梗塞の原因に!
サウナで炎天下を再現
夏に起こりやすくなる脳梗塞ですが、暑くなると体内では何が起こっているのでしょうか。
脳梗塞を引き起こす大きな要因として、脱水が挙げられます。
どの程度で私たちは脱水してしまうのでしょうか?
番組では、夏の炎天下に30分いた状況をサウナで再現しました。
実験に参加するのは、ゲンキチャレンジャーの田崎さん(43)、横尾さん(54歳)、芸人の谷田部さん(38)の3人。
実験に立ち会ったのは、東京慈恵医科大学の作田健一先生です。
炎天下に30分いる状況は、10分間のサウナ+5分休憩×2セットの合計30分と相当します。
水分は一切取らずに、汗を流しました。
実験前の体重と実験後の体重の差で、体外に出た水分量を計測します。
脱水のボーダーラインは?
サウナでの実験の結果、3人は以下のように体重が減少しました。
- 田崎さん…-700g
- 横尾さん…-600g
- 谷田部さん…-200g
3人とも量に差はありますが、体重が減った分身体の水分が減ったようです。
この短時間で脂肪が燃焼したとは考えにくいため、水分量の減少と考えられます。
作田先生によると、200g減っただけでも脱水状態に近いと言えるのだそう。
では、脱水とはいったいどのようなものなのでしょうか?
体重の5%が血液と言われており、その血液の重さが10%減ると脱水と言われています。
この10%が脱水のボーダーラインです。
簡単にあらわすと、体重の約0.5%が減ると脱水状態と言えます。
例えば、体重が90キロの男性の場合、その0.5%の450g以上の汗が出ると脱水になるということです。
血液の粘度が高まると脳梗塞に!
次に、身体の水分が減ると血液はどのように変化するのでしょうか。
今回、3人の血液検査を解析してくださったのは、東京慈恵医科大学の井口保之先生。
井口先生によると、実験後の3人の血液は粘度が上がっていたのだそう。
簡単に言うと、血液がドロドロの状態になってしまったということですね。
血液の粘度を表す血液濃度が5%上昇すると、脱水状態と判断されます。
- 田崎さん…+9%
- 横尾さん…+6%
- 谷田部さん…+2%
3人中2人が基準値の5%を超え、脱水状態だったという結果になりました。
血液の粘度が高くなると、血栓ができて血管の中を詰まらせてしまいます。
脳梗塞は、脳の血管に血栓(血の塊)が詰まり、酸素や栄養が送られなくなることで脳が障害を受けます。
脱水によって血液濃度が高まると、動脈硬化を招いたり、脳の血栓ができやすくなったりするのです。
脈の増加も脳梗塞を招く
サウナに入る前と後で、こめかみ付近にある、脳に血液を送る血管の脈の回数を計測しました。
10秒間の脈の回数で比較すると、3人ともサウナ前と後では1回増えていました。
脈の回数が増えたのは、やはり脱水のためと考えられます。
この1回の増加が脳梗塞を招いてしまうこともあるのだそう。
脱水をしてしまうと、脳を含めて全身の臓器が血液を欲しがります。
すると心臓は、全身に血液を送り出そうと活発に活動します。
それによって脳に血液を送る血管の脈の回数が増加します。
しかし、心臓には大きな負担がかかり、動きが不規則になることも。
すると、心臓内の血液がよどみ、血栓が出来てしまうのです。
これが、重大な脳梗塞を招く可能性があるのです。
心原性脳塞栓症に注意!
井口先生によると、脈の回数が増加した時に、特に注意したいのが心原性脳塞栓症なのだそう。
脳梗塞は、詰まる血管の太さや詰まり方によって3つに分類されます。
その一つが、心原性脳塞栓症です。
心原性脳塞栓症は、心臓に出来た血栓が血流にのり脳に運ばれ、脳の太い血管を詰まらせる病気です。
最も危険な脳梗塞とも言われています。
血液をドロドロにして脳梗塞を招く危険な脱水に注意することが大切です。
室内でも脱水の危機が!
屋外ばかりが危険ではない!
脱水が起こりやすい場所として、屋外をイメージしがちですよね。
ですが、実は屋内でも起こりやすい危険なものなのです。
普段の生活でも、水分はどんどん失われていきます。
- 座る(室温23℃・4時間)…約200ml
- トイレ(1回)…約200~400ml
- 睡眠(室温29℃・8時間)…約500ml
- 入浴(水温42℃・15分)…約800ml
井口先生によると、人間は普通に生活していても1日約900mlもの水分が失われているのだそう。
特に夏場は汗が大量に出てくるので、気付かないうちに体が脱水状態になっていることもあるようです。
脱水状態になりやすい人は?
人間は年齢とともに身体の渇きを感じにくくなります。
また、冷たいものを摂りすぎると、喉の渇きを感じにくくなり、少量で満足してしまい脱水になりやすくなります。
特に、高血圧・高血糖の人は、身体の水分バランスを崩しやすいので注意が必要です。
そのため、夏は特に注意しましょう。
痛風の原因はプリン体と脱水!
痛風が起こる原因は尿酸
脳梗塞と同じく、夏場に発症数が増えるのが痛風です。
痛風の目安となるのが、健康診断でも分かる尿酸値です。
尿酸値が7.0を超えると高尿酸血症と診断され、痛風の危険な域とされています。
尿酸値7.0以上で結晶化
夏に痛風が増えるということは、夏に尿酸が増えるということでしょうか。
今回、尿酸と痛風の関係について解説してくださったのは、帝京大学薬学部の金子希代子先生。
金子先生によると、普段尿酸は血液中に溶けているため見えないのだそう。
しかし、尿酸が血液に溶けきれなくなると、ナトリウムと結合して結晶化し見えるようになります。
この結晶化は、尿酸値が7.0を超えると起こります。
この尿酸は、食べ物や飲み物に含まれているプリン体を摂取すると増加します。
脱水も尿酸値アップの原因に!
他にも、尿酸が増える理由として、脱水もあります。
これは脱水によって血液が少なくなるほど、尿酸値が高くなってしまうためです。
痛風対策としてプリン体の摂取を控えている人は多いかと思います。
ですが、このように血液がすくなくなる脱水のような状態は、気をつけていないと尿酸値が上がってしまいます。
プリン体対策と並行して、脱水にも気をつける必要があるようです。
どうして尿酸値が高くなると足が痛くなるの?
痛風のメカニズムを解説してくださったのは、東京慈恵医科大学の高根絋希先生。
なぜ、尿酸の結晶が増えると足が痛くなるのでしょうか?
尿酸は結晶化されると、足の関節の中に重なっていきます。
尿酸は足の親指の付け根に溜まりやすい特性があり、痛風発生の約7割がここで発生します。
ですが、尿酸値が高くても尿酸の結晶が剥がれ落ちれば、痛みは起こりません。
痛みが起こるのは、何らかの動作によって関節に付着していた結晶がはがれ落ちたときです。
その剥がれ落ちた結晶を、白血球は異物と認識して排除しようとします。
排除しきれなくなると、炎症物質を排出し、痛みを引き起こすのです。
高根先生によると、痛くなる一歩手前、いわゆる痛風予備軍の人は、日本に500万人近くいると言われているのだとか。
アルコールそのものが尿酸の排泄を抑えてしまう
痛風対策として、プリン体が含まれるビールを控えている人も多いですよね。
焼酎などであれば、摂取してよいのでしょうか?
井口先生によると、アルコールそのものも尿酸自体の排泄を抑えてしまって、身体の中の尿酸値が高くなる可能性があるのだそう。
また、ストレスによっても尿酸値が高くなると言われています。
高尿酸血症というのは、関節に悪さをするだけでなく、全身の血管を痛めてしまいます。
それによって、動脈硬化をすすめてしまう可能性も高くなるので注意が必要です。
特に、腎臓が要注意です。
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脱水クイズ!脱水の常識とは?
ぽっちゃり肥満型が脱水になりやすい
ぽっちゃりしている人と、筋肉マッチョな人では、どちらが脱水が起きやすいと思いますか?
答えは、ぽっちゃり肥満型の人。
皮下脂肪は水分を溜められないのに対して、筋肉には水分を溜める働きがあります。
そのため、肥満型の人の方が脱水になりやすいのだとか。
筋肉量が少ない人は、脱水になりやすい傾向があります。
ビールを飲んで寝るのは危険!
アルコールを飲んで寝るのと、何も飲まないで寝るのとでは、どちらが脱水になりやすいでしょうか。
答えは、アルコールを飲んで寝ることです。
アルコールは、水分としての機能はほとんどありません。
また、尿が出やすくなる利尿作用があるため、脱水になりやすいので注意しましょう。
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さいごに
いかがでしたか?
夏の水分不足が脳梗塞と痛風に深く関係していることが分かりましたね。
私の父も数年前に痛風を発症し、今ではプリン体と戦っています^^;
これからは、それにプラスして水分補給もすすめようかとおもっております。
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