汗をかきやすく、自分が汗臭いのではないかと気になる。
自分の体臭を、人が嫌がっている気がする。
靴を脱ぐときに、足の臭いが気になって脱ぎたくない…。
実は、あなたのちょっとした生活習慣が原因で足の臭いや脇の臭いが発生してしまうことも。
臭いの原因が分かれば、対策方法も分かってきます。
今回の記事では、足の臭いや脇の臭いの原因と、その臭いを消す方法、セルフケア法についてお話ししていきたいと思います。
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足のにおいや脇のにおい…その原因は?
汗を分泌する汗腺(かんせん)には、アポクリン腺とエクリン腺の2種類あります。
アポクリン腺は、わきの下や陰部、外耳道などにあります。
アポクリン腺から出る汗の中には、タンパク質や脂質、糖などが含まれています。
また、エクリン腺は全身にある汗腺で、汗の成分はほとんどが水分です。
わきの臭いの原因
実は、分泌されたばかりの汗は無臭。
汗に含まれる脂質が、皮膚の表面の細菌によって分解されることで、においが発生します。
いわゆる『わきが(腋臭症)』と呼ばれる病気の人は、このアポクリン腺が他の人よりも多く密集しているうえに、働きも活発です。
そのため、汗の分泌量が多く、においが強くなります。
わきの下が臭いやすいのは、こんな人!
わき毛が多い
わき毛が多い人は、毛根も多く、アポクリン腺の数も多い傾向があります。
結果的に汗の量が多くなり、わきの下のにおいが強くなりがちです。
肉食メニューが好き
肉類や乳製品中心の偏った食生活も、わきのにおいを強くする原因になります。
このような食事を続けていると、アポクリン腺や皮脂腺の働きが活発になります。
それに伴い、汗や皮脂の分泌が急増し、においも強くなる傾向があります。
両親が腋臭(わきが)体質
わきが体質の遺伝的影響は約3割と言われています。
子供のころは気にならなくても、成長とともに症状が出てくる可能性もあります。
足のにおいの原因
エクリン腺から汗が分泌されると、皮膚の表面の細菌が汗(水分)で活性化されます。
さらに、自然に剥がれおちた皮膚や垢を餌にして、細菌が増殖していきます。
汗は最初は無臭ですが、細菌が不快なにおいのする物質を作り出すのです。
足がにおいやすいのは、こんな人!
靴はデザイン性を重視している
デザイン重視で靴を選んでいませんか?
自分の足にあっていない靴を履いていると、それがきつくても、ゆるくても、足は緊張して汗をかきやすくなります。
それが原因で足のムレが起こり、においが発生してしまいます。
毎日、同じ靴を履いている
お気に入りの靴があると、どうしても毎日履いてしまいたくなるものです。
ですが、毎日、同じ靴をはき続けると、湿気が中にこもって、細菌が繁殖しやすくなります。
また、臭いの成分が靴に染みつき、靴自体から臭いを発生させてしまう原因にもなります。
緊張しやすい性格。仕事は手抜きをしない性格。
緊張すると、足の裏にも汗をかいてしまいます。
そうして、靴を履いている間に、細菌がどんどん繁殖してしまうのです。
とくに、仕事上で妥協せず、真面目な性格の人は、緊張感が人よりも強いために、汗をかきやすいという傾向があります。
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わきのにおい、足のにおいを消す方法
では、具体的にわきのにおいや、足のにおいを消す方法をご紹介します。
わきの臭い対策方法
わき毛をこまめに処理する
わき毛があると、湿気がこもりやすく、細菌が繁殖する原因になります。
定期的に、わき毛の処理をするようにしましょう。
わきがの人は、わき毛が多い傾向があるので、特にこまめな処理を心掛けてください。
服や下着は通気性や吸湿性を優先
においは、こもったり蒸れたりするときに強く感じられるものです。
服や下着も、ファッション性より通気性や吸湿性を優先させたものを選びましょう。
素材は、綿や麻、シルクなどがおすすめです。
体を締め付けるデザインのものよりも、ゆったりとしたデザインの方がより効果的です。
肉類中心から野菜中心の食事へシフト
肉類や乳製品などに含まれる動物性脂肪は、汗腺や皮脂腺の働きを活発にさせる働きがあります。
つまり、それらを中心にした食生活を続けていては、汗や皮脂の分泌が多くなり、臭いが強くなってしまうのです。
これらの食品はなるべく避けるようにし、野菜を取り入れたバランスの良い食事に切り替えましょう。
制汗・デオドラント剤を使用
それでも不安だという方は、市販の制汗・デオドラント剤を使用して臭いをコントロールしましょう。
汗の量が多い人は制汗効果の高いもの、においが強い人は消臭効果の高いものを選ぶなど、自分の症状にあったものを使用しましょう。
また、スプレータイプのものより、直接肌に塗るタイプの方が効果が高いようです。
足の臭い対策方法
履き心地のよい靴を選び、毎日履かない
足に合わない靴をはくと汗をかきやすくなるので、足にピッタリ合った、履き心地の良い靴を選ぶようにしましょう。
また、靴のローテーションも大切です。
1日履いたら、2~3日靴を休ませてあげましょう。
その間に、靴の湿気が飛び、細菌の増殖を防ぐ事が出来ます。
靴も靴下も、通気性重視で
靴も靴下も、出来るだけ通気性を重視して選びましょう。
靴の素材は、外側も内側も革製のものが通気性に優れています。
また、靴下は化繊素材はむれやすく、綿100%は吸湿性が良すぎて湿ってしまうので避けましょう。
シルクやウールなどが入った混紡製がおすすめです。
足の指の間も丁寧に洗う
汚れが残っていると、細菌のエサになり、細菌が増殖してしまう原因になります。
指の間や裏側も丁寧に洗って汚れを落としましょう。
洗った後は、指の間の水気を拭き取って乾燥させるのも忘れずに。
湿ったままだと、細菌がたちまち活動を開始してしまいますよ。
靴の中のムレは中敷きで対策
密閉された靴の中はいつも蒸れている状態です。
こまめに靴を脱いだり、臭いや湿気を吸収してくれる中敷きを利用してみましょう。
ときどき、ストッキングや靴下の先端を引っ張って、中にたまった湿気を外に逃がすようにするのも効果的です。
においを抑えるツボを刺激する
足の親指と第二指の付け根の親指側の骨にある、ツボ『行間(こうかん)』を刺激してみましょう。
体内の熱を整え、においを抑える効果があります。
お灸が一番効果的ですが、指で強めに数秒ずつ押してもいいでしょう。
アロマテラピーでにおい対策
アロマの精油の中には、皮膚を清潔に保ち、体のにおいを防いでくれる作用のあるものがあります。
わきや足の臭いを消す効果のある、アロマオイルをご紹介します。
- グレープフルーツ…消臭と殺菌の両方の効果あり。汗や体臭対策に効果的です。
- ティートリー…皮膚を清潔に保つ効果があります。
- ラベンダー…抗菌効果で肌を清潔に保ち、体臭を防ぎます。
- サイプレス…足に汗をかきにくくしてくれます。
- ジュニパー…肌を浄化する作用に優れています。
- ベルガモット…デオドラント作用と消毒作用があります。
お風呂の湯船に数滴たらしたり、精製水60ミリリットルに精油3滴を加えてスプレーボトルに入れ、フットスプレーを作って見るのもおすすめです。
楽しみながら消臭対策が出来ます。
さいごに
いかがでしたか?
色々な消臭方法をご紹介しましたが、神経質になりすぎても逆効果です。
臭いをきにするあまり、緊張してしまってなおさら汗をかく…なんて悪循環ですよね。
『私はここまでケアしているから大丈夫!』と、おおらかに考えるようにするのも大切な改善方法のひとつですよ。
あまり心配なようであれば、皮膚科や形成外科でわきがの検査をしてもらうのもオススメです。
自分一人で思い込むよりも、正しい診断をしてもらった方が絶対いいですよ。
しっかり、消臭対策をして自分に自信をつけましょう!
※今回ご紹介した方法は、妊娠中や他の病気を治療中の方がやると、体調を崩す可能性があります。
においが気になる場合は、主治医に相談しましょう。
参考書籍:『20代からの女性ホルモンバイブル』中村裕恵監修 河出書房新社
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