2月29日放送の日本テレビ『スッキリ!!』番組内のコーナー『週刊からだニュース』で紹介された、『目の老化!老眼だけでなく失明の可能性も』について詳しくお伝えします!
誰もが避けられない目の老化。
目の老化といっても、老眼だけでしょ?と思いがちですよね。
ですが、目の老化は老眼だけでなく、失明のリスクもある重大な病気の原因にもなるんです。
予防方法を知って、ちゃんと対策していつまでも健康的な目を維持しましょう!
では、さっそく詳しく見ていきましょう!
スポンサーリンク
目次
目の老化は老眼だけではない!
誰にでも目の老化はやってくる
目の老化について、今回詳しく解説してくださったのは東京女子医科大学病院の飯田知弘医師。
飯田先生によると、目の老化というのは、誰にでもやってくることで避けられないものなのだそう。
目の中にある水晶体というレンズの役割をするものが、若い時には厚さを自由に変えられます。
オートフォーカスが出来る状態、ということですね。
ですが、年齢を重ねるにつれて、その水晶体が硬くなってきます。
それにともない、水晶体の厚さを変えることが出来なくなってくるのです。
この目の老化は、だいたい40歳くらいから始まり、60歳でその硬さが決まってくるそうです。
個人差はあるにせよ、ならない人はいないのです。
目の老化は避けられないんですね…。
老眼はどうして起こるの?
目とカメラの構造はよく似ています。
網膜はフィルム機能、水晶体はレンズ機能の役割を持っています。
また、ピントを合わせるのも網膜の仕事です。
遠くのものを見る時は水晶体は薄くなり、近くのものを見る時は厚くなることで、ピントが合い私たちはものを見ることができるのです。
しかし、老化とともにこの水晶体が硬くなってしまうと、ピントを合わせる機能の働きが低下してしまいます。
これが、いわゆる“老眼”と呼ばれるものの正体ですね。
老眼になることで、近くのものに焦点を合わせられなくなり、見づらくなってくるのです。
白内障・緑内障も目の老化で起こる
老眼は目の老化の一種ですが、同様に目の老化によって引き起こされる病気があります。
身近なところでは、疲れ目やドライアイといったものも、目の老化が引き起こす現象でもあります。
目の様々な部分が老化することで、病気も変わってきます。
その例を見てみましょう。
- 白内障…水晶体が老化し、白く濁ることでかすんで見える
- 緑内障…視神経が弱まり損傷することで視野が狭くなる
白内障も、緑内障も目の老化によって引き起こされる病気です。
特に、緑内障は40歳以上の日本人のうち、20人に1人がかかっており、視覚障害の原因となる病気の第一位となっている病気です。
思っているよりも身近な病気であることが分かりますよね。
飯田先生によると、進行して目が見えなくなった場所は回復はしないそうです。
最悪の場合は、失明にもつながってしまう怖い病気です。
そのため、早めの発見が進行を防ぐのに非常に重要になってきます。
目の老化度をチェック!あなたの目年齢は?
病院での検査は?
目の健康を維持し、目の老化を予防するためには、まず自分の目の老化具合を知ることが大切になってきます。
眼科でも、自分の目の老化度を調べてもらうことが出来ます。
眼科での検査は、ピントを合わせる調節力を検査することになります。
老眼に近づいているかどうか、検査してもらうことが出来ます。
眼科での検査は、専用の機械を使って検査を行います。
番組でいった眼科は、目年齢の測定をする機会を覗くと、十字マークが見えるようになっていました。
近づいてくる十字マークにピントを合わせ続けます。
目年齢が若ければ、遠くても近くてもこの十字マークにピントを合わせることが出来ます。
しかし、目年齢が高いほど、つまり目の老化が進んでいるほど、この十字マークが近くにくるとぼやけてしまいます。
ピントが合わなくなる場所が目からどのくらい離れているかを計測することで、目年齢が分かります。
ぼやける地点が目から近いほど目年齢は若く、逆にぼやける地点が目から遠いほど目年齢が高いということになります。
※眼下によって検査を行っていない機関もありますので、目年齢をチェックしてもらいたい方は、近くの眼下に問い合わせをしましょう。また、使用する検査機械も眼下によって違いがあります。
自宅で出来る簡単目年齢チェック法!
なかなか眼科まで検査に行くのは面倒…という方には、自宅で簡単に出来る目年齢のチェック方法がありますよ。
【やり方】
まずは、新聞を用意しましょう。
腕を伸ばした状態で新聞を持ち、ゆっくりと顔に近づけていきます。
文字がぼやけたら手をストップ!
文字がぼやけた場所から顔の距離を測りましょう。
自分で測るのが難しいときは、ご家族に手伝ってもらいましょう。
【目年齢の目安】
- 40cm…50歳
- 29cm…45歳
- 22cm…40歳
- 14cm…30歳
- 10cm…20歳
目年齢が40歳を超えると、目の老化が始まるもしくは始まっているサインになります。
飯田先生によると、目の様々な角度から老化が進み、老化に伴う眼病にかかる可能性が徐々に高くなっているそうです。
みなさんはどうでしたか?
加齢黄斑変性は失明になることも…
加齢黄斑変性とは?
今、目の老化に伴うある眼病が眼科医の中で注目されているのだそう。
それが、“加齢黄斑変性”。
この病気は、現代の医学では治らない病気なのだそう。
黄斑(おうはん)とは、眼の奥にある組織のことです。
水晶体を通して入ってきた光を受け取るフィルムの役割を担っています。
視覚の中枢とも言える、とても重要な役割の組織です。
この黄斑が損傷すると、視界の中心部分が歪んで見えたり、暗く見えたりする症状が出ます。
これが、加齢黄斑変性とよばれるものです。
しかも、この病気には怖い特徴があるんです。
飯田先生によると、普通の人は加齢黄斑変性の症状でもある“歪み”を自覚しにくいのだそう。
この病気は両目同時に起こることは通常なく、片方の目のみ加齢黄斑変性が起こります。
そうなると、反対側の目がカバーしてしまい気付かないのだとか。
症状を自覚したときにはすでに手遅れとなり、最悪の場合そのまま失明になってしまう危険性もあるのです。
スポンサーリンク
加齢黄斑変性の治療法とは?
加齢黄斑変性は出血を起こしたり、むくんできたりして見づらくなります。
その症状を抑える薬があり、それを使って治療していきます。
なんと、その場合は目に注射なのだそう…ひぃ!
ですが、この治療をすることで病気の状態がかなり改善できるのだとか。
ですが、この出血などを防ぐ薬を注射する治療をしても、完治をすることはないのです。
そのために重要になるのは、やはり予防ということになります。
予防が重要!
加齢黄斑変性を予防するためには、やはり予防が大切になってきます。
この病気の主な原因として、つぎのようなものがあります。
- 加齢
- 喫煙
- 肥満
- 太陽光
- ビタミン不足
生活習慣の改善や外出時にサングラスを着用することを意識すると、加齢黄斑変性の予防に効果的です。
“眼ヨガ”で目の疲れをスッキリ!
眼ヨガって何?
スマートフォンやパソコンなど、目を酷使している現代人。
眼ヨガは、ヨガの動きに目の動きをプラスすることで、目の血行を促進し目のトラブルを緩和する効果が期待できます。
眼精疲労やドライアイの軽減にもいいのだそう。
眼ヨガを実践してみよう!
では、さっそく眼ヨガにトライしてみましょう!
【ネコのポーズで眼ヨガ】
- 膝と掌を床につけ、四つん這いの状態になる
- 息を吸って、息を吐きながらグーッとお尻を突き出す
- お腹、胸、喉、あごの順番にグーッと伸ばす感覚で
- 最後に目玉をグーッと上にあげる
- その姿勢のまま5秒間キープ
- 背中を伸ばすと同時に目玉をめいっぱい上にするのがポイント
【コブラのポーズで眼ヨガ】
- うつ伏せの状態で寝転ぶ
- 両腕を胸の横に引き寄せる
- 息を吐く
- 息を吸いながら頭をグーッと持ち上げる(腰から反るイメージ)
- 頭を持ち上げながら、目玉を上にあげて戻す
- 両手を床から離し、床に平行にする
- そのままの状態で上半身を左右にゆっくりひねる
- 上半身をひねるのに合わせて、目玉をめいっぱい左右に動かす
- 普段動かさないくらいに目玉を動かすのがポイント
就寝前に、短時間でも行うことで疲れ目やドライアイにも効果的だそうですよ。
さいごに
これからの人生、ずっと一緒に歩んでいく目。
やはり、目の病気は怖いことが改めて分かりましたね。
老眼になるのは仕方がないとしても、日ごろのケアで目をいたわってあげたいなと思いました。
みなさんも、目の健康にも注目してみてくださいね。
スポンサーリンク