12月14日放送の日本テレビ情報番組『スッキリ!!』内のコーナー『週刊からだニュース』で紹介された『ダイエット・ガン予防に!腸内フローラとは』について、詳しくお伝えします!
今、世界の医療で注目されているのが『腸内フローラ』。
この腸内フローラは、肥満や肌荒れ、糖尿病、うつ病、がんなどを予防、改善するものとして注目されています。
書店やテレビなどでも、この腸内フローラが取り上げられているので、聞いたことがあるかたも多いのではないでしょうか?
スッキリ!!の番組内では、この腸内フローラのダイエット効果や、がんの予防効果、腸内フローラにいいレシピが紹介されていました。
では早速、詳しく見ていきましょう!
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目次
腸内フローラとは?
腸内フローラ=腸内細菌
具体的に、腸内フローラとはどのようなものなのでしょうか。
解説いただいたのは、理化学研究所イノベーション推進センターの辨野(べんの)義己博士。
辨野先生によると、腸内フローラとは、腸の中の微生物の集団を腸内フローラと言うそう。
フローラはラテン語で花畑の意味です。
腸内に細菌が花のように群生する様から、『腸内フローラ』と呼ばれているのだとか。
21世紀は腸の時代!
腸内細菌は、これまで良く分からないものだったそう。
今になって、遺伝子解析によってようやく腸内環境の全容が見えてきたのです。
多くの研究者が腸内環境に非常に関心を持っているそうで21世紀はまさに腸の時代とも言えるのだとか。
腸内細菌のバランスが健康につながる!
腸内細菌には何がある?
腸内細菌には、1000種類500兆個もの細菌があり、その重さは1.5~2キロもあるそうです。
その中の細菌は、以下の3つに分類されます。
- 善玉菌…消化・吸収を促進し、免疫力を高める。(ビフィズス菌や乳酸菌など)
- 悪玉菌…有害物質を生み出し、病気の元凶となる。(大腸菌やブドウ球菌など)
- 日和見菌(ひよりみきん)…善玉にも悪玉にもなりえる“中立菌”。
最適な腸内バランスとは?
腸内環境というのは、良い働きをする菌を多く持って、悪い働きをする菌を抑制する、そのバランスをいかに保つかと言うのが重要になってくるのだそう。
腸内バランスは、善玉菌:悪玉菌:日和見菌=2:1:7の割合にすることがベストなのだそう。
腸内フローラでダイエット!
腸内環境で痩せるか太るかが決まる!?
腸内フローラは、どのような影響があるのでしょうか。
何よりも、その効果に注目すべきなのが、腸内フローラと肥満の関係です。
食べても食べても太らない人もいれば、水を飲むだけでも太ってしまう人もいますよね。
その違いは、腸内細菌の差だと辨野先生は言います。
痩せている人と太っている人の差は、腸内フローラの差
これまで、肥満という一つの現象は、食べ過ぎなどによる過剰なエネルギーの摂取、運動不足の原因が一番大きいと考えられてきました。
ですが、そこに腸内細菌も関与してきていることが、最近の研究で明らかになってきました。
これまで、体質と言っていたものは、実は腸内細菌の環境で痩せやすかったり、太りやすかった…ということ。
マウスを使った実験でも、それが証明されています。
2匹のマウスそれぞれに、肥満の人の腸内フローラと、痩せた人の腸内フローラを移植し、同じケージ、エサの飼育環境で観察。
そうしたところ、肥満の人の腸内フローラを移植したマウスだけが太ったのだそう。
そこから、腸内細菌が脂肪を減らし、エネルギーのコントロールをしていたことが分かったとのことです。
腸内フローラはガンにも関係!
発がん性物質を抑制
日本人の2人に1人が発症している『がん』。
その原因となる発がん性物質は、腸内で生成されます。
そして、血液によって全身に運ばれガンとなる可能性が高くなります。
ですが、善玉菌にはこの発がん性物質を抑えて排除する働きがあります。
腸内環境のバランスを整えることで、ガン予防の可能性があると考えられているそうです。
他の病気にも関係している!
2010年あたりから、この腸内フローラは自閉症や認知症、ぜんそくにも関係すると研究されているのだそう。
また、高血圧や糖尿病の改善、予防にも効果があるのではと期待されているとのこと。
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最新の便移植療法とは?
健康な人の便細菌を移植
今、医療の世界では、ある手法で腸内フローラを整える治療法が注目されているそうです。
それは、“便移植療法”。
お話ししてくださったのは、順天堂大学医学部附属順天堂医院消化器内科の石川大医師。
石川先生の施設では、便移植療法という腸内フローラに関しての治療法が研究されているのだそう。
便移植療法とは、便の中にいる腸内細菌を取り出し、それを患者さんに移植するやり方です。
健康な人の便細菌を、病気の人に移植し、腸内フローラを整え、症状を改善させようということのようです。
これまで、潰瘍性腸炎の患者に便移植を行い、50人中7割以上の人に症状軽減が見られたとのこと。
様々な症状に対応可能
順天堂医院では、潰瘍性大腸炎の患者さんをターゲットに研究しているそうですが、オランダ、カナダ、オーストリア、アメリカなど様々な国で研究が進んでいるのだそう。
臨床研究として、メタボリックシンドローム(肥満)や、うつ病の人に腸内細菌数を変えてあげるとどのような変化があるのか、便移植療法をやってみるという試みがされています。
腸内フローラを整える改善レシピ!
番組内で、辨野先生がオススメする腸内フローラを整えるレシピが2つ紹介されました。
みなさんも、今日から実践してみましょう!
ヨーグルト味噌汁
こちらは、家庭のみそ汁1人分に大さじ1程度のヨーグルトを加えたもの。
みそ汁の中の食物繊維、オリゴ糖が腸内細菌のエサになります。
また、ヨーグルトは温めて食べると吸収がよくなるため、ヨーグルトとみそ汁をセットでとると効果的なのだそう。
オリーブオイルご飯
こちらは、お米1合に対して小さじ1/2杯のオリーブオイルを加えて炊いたもの。
オリーブオイルに含まれるオレイン酸が排便を促す作用があり、腸内環境を整えてくれるのだそう。
また、お米の食物繊維も、腸内フローラの餌となる食物繊維が豊富なため、オリーブオイルと組み合わせることで相乗効果が期待出来ます。
さいごに
いかがでしたか?
腸内フローラ、気にはなっていたけど、どうしたらいいのか分からない人もいらっしゃったのでは?
紹介されたレシピは、すぐに実践でき、継続もしやすいメニューなので、我が家も今日から早速チャレンジしてみようと思います!
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